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Thumbs up!

勢いでフリーランスになったので、思いのままに記録を残します

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あなたの100%の答え


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自分自身を確立する

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時々、ふと考えてしまうことがあります。

自分自身が極限状態に陥った際にはどのような行動を取るべきなのでしょうか。

それを考える際に、未だに印象に残っている小説があるので、それを例にします。

 

 印象のシーン

マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust by 冲方 丁 より引用

<アシュレイ:ディーラー>の

不運な事故で砂漠に残された場合、どうするか。

その発想で逆に、助けを求めを求める人間を見かけたらどうするか、という問いに対して

<バロット:主人公>の解答は

ヒッチハイクなどで助けを待つ、逆の立場であれば信用できそうであれば助ける。

 

その答えに対し、アシュレイはどちらも50%の解答だという。

その助けるヒッチハイカーがハイジャッカーだとしたらどうするのか。それを判断するすべはあるのか。

ハイジャッカーだった場合を考えろということか、助けるな、ということか、とバロットが確認すると

  アシュレイは、ゆったりとシャッフルを続けながら声に出して笑った。
 「五〇%の答えだというのは、どちらの立場に立つかによって態度が変わるということだ。たとえば、もう一つの五〇%の答えは、誰も助けない代わりに、決して誰にも助けを求めない覚悟を持つことだ。そしてまた、助けるのであれば、助けた相手に殺される覚悟をして、助けることだ」
  バロットは両手を握りしめ、男が言葉とともに放ってくる圧迫感を振り払うように、相手の意図の内側へ踏み込んだ。ドクターがカードの上で踏み込んだように。
《一〇〇%の答えはなんですか?》
 客の視線がアシュレイに集中するのを感覚した。
 アシュレイは気楽そうに肩をすくめ、
「自分に助けを求める者がいたら、即座に殺すことだ。それは獲物だ」
 あっさりとした調子で告げた。その分、さも当然だとでもいわんばかりの響きがあった。
 「自分が助けを求めて応じる者がいたら、それも獲物だ。助け、助けられる振りをして奪うのだよ。金や、それ以上のものを。ギャンブルの世界では、それが常識だ」

 

 100%の解答はエゴ(利己主義な考え)だった

解答だけ見れば、それはとてつもないエゴであり、必ずしも賛同できるものではないと思います。

生まれ・立場・年齢も、主人公からしてみれば性別も違う相手の100%の答えは、決して正しいものではないでしょう。

しかし、それでもアシュレイの語る100%の解答は心に刺さるものがありました。

 

結局何が正しいかは自分次第

最終的にどのような決断を下すのかは、人それぞれでしょう。

そして、下された決断とその結果は、どのようなものであれ自分自身のものとなります。

私はその決断自体を放棄したがために失敗した事があります。

 

www.thumbs-up.xyz

 後悔しない結果を残すためには、「自分だけの100%の答え」を用意しておかなければならないのかもしれません。

「それ」を考えることを放棄することが最悪の結果につながることは、自身の体験として実感しました。

 

まとめ

上記の砂漠の例にしたら、

「そもそもそんな状況になることはない」

最初の問自体を否定してしまうことさえも一つの解答でしょう。

100%の極論を求められることは滅多にないことです。

 

しかし、実際になにがしらの決断を下す際のために、自分なりの100%の解答=エゴは持っておいたほうが良いと考えます。

その決断が正しいとは限りませんが、自身を守れるかもしれません。

 

余談

手元にないのでおぼろげですが、HUNTER×HUNTER(by冨樫義博)の序盤でも似たような問があったように思います。

確か、「母か恋人のどちらかを見捨てないといけないならばどちらを選ぶか」といった問だったと思います。

これらの問にとっさに答えを出さないことが試験の合格条件でしたが、あっさりと決断を出した男(その直後に死亡)はある意味では自分を確立していたのかもしれません。

(実際にその状況になったらその判断が行えるかは別ですが。というか、できないと思われたから落とされたのでしょうが

 

なお、上記で紹介している「マルドゥック・スクランブル」は以降もシリーズが続いており、コミックス版、アニメ映画版もあります。

どれも完成度が高く面白いのでおすすめです。

「マルドゥック・ヴェロシティ」などは独特の文体なので人を選びますが、面白いSFです。

ただし、結構エグい話も多いので、耐性のない人にはきついかもしれません。

バロットが焼殺されかけたり畜産輸入業だったり、一番マイルドなマルドゥック・スクランブル1巻の時点でこれなので、なかなか人に勧めにくい話でもあります。

バロットと「マルドゥック・ヴェロシティ」の主人公にとってのヒーロー(ヒロイン?)はネズミですし。

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